「可愛いわ。田辺君。」
艶やかな声に田辺文彦は股間に手を差込みベッドの上で畏縮した。下半身には何もなく、シャツの裾から伸びる脚は華奢で少女のように見える。
「ね、顔あげて・・・」
真っ赤になって俯く文彦の顔に白い手が触った。冷たくて柔かい手。それが、文彦の顎を持ち上げた。
「どお?先生の身体?」
血管内で音を立てる血流をガンガンと感じながら、文彦は眼前に広がる肉の壁に眼を走らせた。
むっちりとした太ももが黒のストッキングに包まれ、そこに二本立っている。ストッキングは途中で切れて、ベルトがつながっている。ガーターだ。
黒く小さな逆三角の布が、太ももの付け根を割って食い込んでいる。シャワシャワとはみ出ているのは陰毛だ。
張り出した骨盤に反逆するくびれたウエストは陶器の滑らかさをもって輝いているようである。
レースをあしらったこれも黒いハーフカップのブラジャーに包まれた乳房が、早く自由にして、と呼吸に合わせて上下する。固くしこった乳首が半ば顔を出しアップアップと空気を求めている。
白衣に通した両肩の間の白く細い首、その上に切れ長の眼で文彦を艶然と見つめる保健医・嘉村由美の貌があった。
「キレイ・・・です・・・」
動機が激しすぎて息が苦しかった。ようよう言った文彦の眼は霞がかかったように潤んでいる。
「ありがとう。」
微笑む緩くウェーブがかかった髪をまとわりつかせた美貌から、物理的な力を伴った色気が叩きつけられ文彦は硬直した。
ゆっくりと圧倒的な肉体が近づいてくる。熱気を放ちながらそれは文彦をベッドの上に押し倒した。
Yシャツの前を開けられ、十本の指が胸を這う。人差し指と中指で乳首を転がされ文彦は声を漏らした。
------どうしてこうなったんだろう。絶え間なく抽出される快感に打ち震えながら文彦は思い出した。
昼休みに友人が持ってきた投稿系の写真雑誌を見ていた。もちろん十八歳未満は禁止のモノだ。この女ケツがでかい、とかこっちはスタイルいいけど顔が最低などと、本を取り囲んで好き勝手話していると教師に見つかり、指導室に引っ立てられた。その途中、文彦の担任に出くわし一度に大人数は大変でしょうと担任が文彦を引き受けた。あいにく、文彦と同じクラスの者がいなかったので一人仲間と別れて今度職員室に引っ立てられることになった。
捨てる神あれば拾う神あり、とは良く言ったもので職員室で担任が自分の椅子にどっかと腰を下ろし、全く関係ない日頃の不平不満まで混入した演説を唾と共に延々と文彦に浴びせかけている最中に割り入ってきた者がいた。それが、保険医・嘉村由美であった。
一体なんの騒ぎと問う由美に担任教師はデレデレと崩れた顔で「私は厳格な教育者」との宣伝を織り交ぜて経緯を伝えた。無論、もう一人の教師は省いてである。
一通り話を聞いてから由美は、いい加減帰してくれといった顔の文彦をちらりと見て、思春期における異性への興味は必然的なもので貴方が言うような不健全でも不真面目でもない、という事を専門用語満載で語りだした。その間約二十五秒。
担任教師の説教より圧倒的に短く、圧倒的に難解であった。
「そうゆう事ですから、年頃の子をよく理解してやって下さい。」
文彦と同じ顔をしている教師にそう言って、文彦を促して職員室を出た。
「Hな本を持ってくるのは構わないけど見つかっちゃ駄目よ。もっと要領よくやんなきゃ。」
教職者にとは思えない砕けた台詞に文彦が笑いをかみ殺す。
「あら?もう午後の授業始まってるわね。・・・一緒に保健室に行く?お茶でもご馳走するわよ。」
誰もいない廊下での申し込みに文彦は間髪入れず「はい」と答えた------。
「うあッ」
強烈な刺激が思考を中断させた。痛みが混じっている。
「凄いわ、田辺クン。こんなに大きくしちゃって・・・・」
声と共に舌がぬるりと這う。
皮を剥き、ピンク色の亀頭を露出させると、それは爆発的な成長を遂げた。華奢な身体に似合わぬ逞しさである。
「素敵だわ、この匂い。とっても濃いの・・・」
ビクビクと脈打つ肉茎から発せられるムッとする香りを由美はうっとりした表情で嗅いだ。次いで亀頭やカリの裏側に舌を這わせ、恥垢を削ぎ取る。口の中で濃縮還元され、それは口腔を押し広げるかの如き芳香を生んだ。
「あふぅッ」
熱い息を吐き、再び亀頭に舌を這わせた時、「あッ!ああぅッ!」
小さな悲鳴と共に白い奔流が由美の顔に叩き付けられた。ねっとりと頬と顎を伝って行く。
「ふふ、素敵よ。田辺君。」
唇にこってりと付着した粘液を見せ付けるように舐め取り由美は上体を起こした。
若さを雄弁に語る大量の精液が喉をつたい、豊かな胸に広がった。
「せん・・・せい・・・」
薄い胸板を弾ませながら文彦が身体を起こす。
「田辺君・・・」
「はい・・・」
艶をたっぷりと含んだ優しい声で呼ぶと文彦は引き寄せられるように返事をした。
事実、彼の身体は由美を近づいていた。
「田辺君のがこんなについちゃった・・・舐めてくれる?」
胸の粘りを指でヌチャヌチャと弄いながら由美が言う。とてつもなく淫猥な眺めだった。
フラフラと食虫花に引き寄せられるかのように、粘液で粘つく双乳に辿り着いた文彦は由美の御無体とも言える要望を適えた。
小犬がミルクを舐めるような仕種でチロチロと揺れる乳肌から己の精液を舐め取って行く。
「いいわ、好きにして」
言うが早いか、文彦が押し倒す。精液と唾液にまみれた乳房がブルンと波打った。

抜ける官能小説
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