口の中を占領する粘液を吐き出し、小手川遼子は思い切りむせた。
「あーあ、何吐き出してんだよ。」
遼子の口から糸をひいて滴るそれの生産者である戸田誠二は面白くなさそうに言うと遼子を足蹴にした。
肉がコンクリを打つ音と短い悲鳴がだだっ広い空間に短く流れる。
建設途中のデパートの中である。途中でスポンサーが撤退して、工事が宙吊りになってしまい新築の廃虚と言った趣がある。
ラバー製の拘束衣に包まれた白い女体を眺めながら戸田はサディスティックな笑いに唇を歪ませた。
いつもはピシッと背を伸ばして胸を張り、短いタイトスカートに包まれた尻を振りながら社内を闊歩する社長秘書が今、足元で自分の精液にまみれて縮こまっている。たまらなかった。優越感と征服欲が刺激され今までにない興奮がつま先から沸き上がってくる。
戸田の趣味は盗撮と盗聴、所謂のぞきである。公園などの野外は撮影不可といったのぞき屋達の規約が煩わしいため、もっぱら屋内で行う。ホテルやカラオケボックスが主な現場である。
ある日、懇意になっているホテルの管理人に閲覧料を払い適当な部屋に陣取った。このホテルでは覗きを容認しているばかりか、いいモノが入ったら流すという条件で部屋を使うことができる。
いいモノはもちろん管理人の副収入だ。
午後一から部屋に入り込み、ビデオとマイクをセットする。長年の感で良いアングルや見つからない場所は解っていた。鼻歌交じりで仕掛けて、管理人室に向かう。仕掛けた日は管理人と麻雀をしたり、猥談に花を咲かせるのが常であった。
回収した仕掛け一式を持ち帰り、編集していると思いがけないものが写っていた。
社長秘書の小手川遼子である。相手の顔は戸田の記憶はなかった。
遼子のセックスシーンは素晴らしい程激しかった。スーツの上からでも解るボリュームのある身体で仲間内でもヤリたい女のナンバーワンに輝いている。それが全裸で乳や尻を振りたくり声を上げていた。時間はほぼ一時間。その間に戸田は自分のモノをしごきまくり、五回放った。
荒い息をつきながら、何気なく音声テープを聞く。しばらくして、疲労をこびりつかせた顔に不気味な笑みが浮かびはじめた。
翌週、戸田は早速実行に移した。脅迫をである。
昼休みをフルに使い遼子を発見すると呼び止めた。
「何でしょう?私、仕事がありますので・・・・」
呼び止められた遼子が切れ長の眼で不信げに戸田を睨める。戸田はその貌を盗撮したビデオとダブらせ、股間に痺れを走らせた。
心の中で舌なめずりをして、遼子の顔に小型のテープレコーダーを突きつける。
「?」
遼子の怪訝な顔が驚愕に彩られていくのは見物であった。
テープが再生したものは、情事の後の気だるげな遼子の声であった。その声が紡ぐ内容は、会社の取り引き内容と進行中のプロジェクト等、社外秘の情報。そして、それに対する報酬の確認。
「小会議室で待っています。」
短く告げると戸田は遼子から歩み去った。下手に言葉をつなげるよりもこの方が効果がある。戸田は振り向きたい衝動にかられながら、足早に小会議室に向かった。
会議室のドアがノックされるまで、さほど時間はかからなかった。
大急ぎでこちらに向かったのだろう。顔がわずかに上気している。
そして、焦りや不安がない混ぜになった表情が浮かんでいた。
大方の覚悟はしてきたのだろう、戸田の命令どおりにテーブルの上で犬のポーズを取り、尻を掲げるのにさほど時間はかからなかった。
そして、金曜日の今日まで嬲りまくった。
盗撮したベッドシーンから性欲にブレーキがかからなくなるタイプだと戸田は遼子を分析していた。本性を暴けば堕ちる。脅迫の必要もない牝になるのだ。
思う様に尻を貫き、口に注ぎ込むと戸田は遼子にノーパンノーブラでの出勤、勤務を命じた。
次の日から戸田は社内の様々な場所で遼子を犯し始めた。社長室・トイレ・屋上・駐車場はもちろんの事、残業組の残る社内を遼子に首輪をつけて引き回す。口汚なく罵り、屈辱的な体位を取らせると遼子は嬌声をあげて絶頂を迎る。牡の体液を遼子の内外にぶちまけながら戸田は声を上げて笑った。
金曜日の今朝に戸田は顔を洗って愕然とした。鏡には幽鬼のような顔が写っている。戸田自身の顔だ。
一瞬驚いたがすぐにニヤリとする。昨夜までの御乱行を思い出したからだ。あれだけヤレばこんな顔になるだろうと納得する。
出勤後、午後を回り気温の上昇と共に顔色も人並みになると、早速遼子を呼び出し、この廃虚にくるように命じた。震える声で「はい」と答え、豊かな尻が社長室に消えるのを確認すると、戸田は人回りを始めた------。
薄暗い闇の蒼をベースに赤や黄色のネオンが散らばる極彩色の街の明かりが、戸田と薄く遼子に映り込んでいる。この廃虚にはもちろん照明設備はない。真っ暗闇である。が、それは下の階の話で戸田達がいる階辺りは、周囲の建物せ設置されている看板や電飾から放たれる色とりどりの光が、吹き抜けになっているここに上手い角度で入り込んでくるのだ。
「も、申し訳ありません。ご主人様の大切な精液を吐き出してしまいました。どんな罰でも受けさせて頂きますので、もう一度遼子にご主人様の精液を下さいませ。」
「そんなにザーメンが欲しいか、この牝ブタが」
狂った色彩が戸田の狂った貌によく映えた。
「はい・・・私は・・遼子はザーメンが大好きな牝ブタなんです。
・・早く・・・早く濃いのを下さいませぇ・・」
膝をつき、両手で股間を弄りながら遼子が惚けた声で哀願する。
調教の具合が上手くいっている事を確認し、戸田は低く笑った。
「そうかい。そんなに好きなんぢゃ、くれてやらないと可哀相だな。でもよ、流石に連発は疲れるんでな。だからな、助っ人を呼んでおいたぜ。」
「えっ?」
”助っ人”という言葉に遼子が反応した。
「ヘヘヘ・・・やっとお呼びがかかったぜ。」
人影が二人に近づいてきた。
「一人でイッちまいそうだっよ。ふぅ」
違う方向からも近づいてきた。そして、また一人また一人と戸田を合わせて計六人が遼子を取り囲んだ。
「聞いたよ、精液が大好きなんだってな?」
「毎日ノーパンで出社してるって聞いたぜ。この露出狂。」
「お仕置きとザーメンを一度に味あわせてやるぜ。」
戸田の除く五人が口々に己の欲望を言葉に換えて遼子に浴びせ掛ける。
同じ会社の社員ではあるが年齢も部署も役職もバラバラな五人であった。もちろん、互いに面識などない。共通しているのは五人共、社長秘書の小手川遼子を日頃、尋常ならざる視線で視姦していた事である。戸田はそうゆう人間に声をかけたのだ。
「やってやるからさ、感謝しろよ?」
さんざん罵倒し、五人の中で一番若い新人がファスナーを下ろし自身の肉棒を取り出しながら言った。他の四人もそれに習う。皆、欲望でカチカチに凝り固まり天を仰いでいた。
遼子は自分を取り囲む男根から発せられる牡臭に視界が霞むのを感じた。
「あ、有り難うございます。淫乱な牝ブタの遼子にみなさまの濃いザーメンをたっぷりと下さいませ。」
レザーの拘束衣に包まれた、ムチムチの太ももを大きく開いて遼子はおねだりを始めた。
「もぅ、こんなにグチョグチョに・・・キャッ」
次のおねだりの途中で、男達が一斉に襲い掛かる。有無を言わさず口に肉棒を突っ込み、秘肉を舌で抉る。ブルブルと震える胸の肉球を鷲掴みにし、ムッチリとした尻たぶを開きヒクヒクとわななく薄茶色の蕾に舌を突き刺す。開いている白い手には青筋を浮かばせた怒張が添えられ、繊細な指の動きで亀頭を弄っている。
廃虚で白い女体に男共が群がる様は、人肉を貪るゾンビーと大して違わなかった。
「おらおら、ぶっかけてやるぞ、有り難く受け取りなこのブタがっ」
口で奉仕させている中年課長が取り引き先や上司には口が裂けても使えない口調で宣言し、それを敢行する。
多少のタイムラグで全員が精を放ち、遼子を一時解放した。
男達は大急ぎで服を脱ぎ出すと次々と遼子に挑んでいった。まるで、早脱ぎ大会の優勝賞品が遼子であるかのような光景である。
一巡すると、体力の差が出てきたのか中年二人と定年間近の部長は観戦に入った。新人社員に口と尻で奉仕をする汁まみれの社長秘書を眺めながら戸田に声をかけた。
「いや、久しぶりに燃えてしまったよ。戸田君。」
二度の射精で「燃えた」と言うのは歳の所為であろうか。
「よく彼女をここまで仕込んだね。おおぅ、あんなによがって。いつもの凛とした顔がすっかり色惚けだよ。はっはっはっ」
突き出た腹を揺らしてすだれ頭の係長が笑う。陰毛から除くちびたペニスが物悲しい。
「あふぅん・・・すてき・・素敵よぅ。はやく、はやくぶっかけてぇ・・遼子の顔に白いザーメンをブチまけてぇ・・・」
「ケッ、ブタのくせにおねだりたぁいい身分だぜ。」
尻を抱えていた男が男根を引き抜き、遼子の前に回り口を責めている男と並んだ。
「お望み通り、てめぇの顔にぶっかけてやるぜ。オラッ口を開けな。」
言われるままに口を大きく開け、眼を閉じた遼子の顔は期待と今までにかけられた精液に輝いていた。
獣の雄叫びをあげて飛翔する粘液を遼子の恍惚とした貌が受け止める。驚くほど大量の牡汁は白い喉を伝い、プルプルとふるえる乳房に伝播していく。
「・・ぶぷぅ・・・」
ザーメンパックされた遼子の鼻腔から精液製の鼻ちょうちんが顔を出す。薄く眼を開け、うっとりとした表情とあいまってあまりにも滑稽であった。
「ああんっ、いいわぁ。ねぇ見て・・・ドロドロなの。遼子の顔もオッパイもオマンコもザーメンでドロドロなのぉ・・」
精液でぬめぬめと光る乳を揉み、顔の液をすくって口に流し込む。
腰を妖しくグラインドさせ、遼子は「あふぅ」と息を吐いた。

抜ける官能小説
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